「オールマイティー」少数精鋭で業務に取り組んでいるならば、営業マンが営業だけ取り組んでいる状態は、会社から見たら非効率かもしれません。なので、オールマイティーに仕事ができる人こそ「できる人」となるのです。本当にそうでしょうか?私は、この「オールマイティー」という言葉に、たくさんの人が甘えていると思います。例えば、「営業」という肩書きの名刺を持っているけども回収業務もこなす人材はいませんか? 会社でそれを認めているならば仕方ありませんが、私から見ると、あまり認めたくないものです。今回は営業に的を絞って書きますが、特に営業だけの話だけではありません。名刺の肩書き以外の事に時間を取られている人全員に当てはまることです。一度オールマイティーを認めてしまうと、この便利な言葉にほとんど人が麻痺してしまいます。営業の成果が上がらないのをオールマイティーが原因だとするようになる。会社側もオールマイティーだからと、回収ばかりに時間を取られて本来の仕事ができない状況を「仕方ない」としてしまう。それで良いのでしょうか?営業ならば、いったいどれだけの成果を上げなければいけないのか、御社の営業マンは自覚しているでしょうか?「営業マンは自分の給料の約3倍の売上を毎月あげないとダメだ!」ということをよく耳にします。営業マンならば、一度は聞いた事がある言葉だと思います。頭で分っていても、本当に理解できている営業マンは少ないのではないでしょうか。会社から給料をもらえる以上、そこまでの危機感は感じないでしょう。例えば、その営業マンが独立したとして、今の営業成績で食べて行けますか? 絶対に無理でしょう。独立して食って行けない営業マンを雇っているということは、御社がすべて負担していることになります。歩合制ならば問題はないでしょうが、役職でも付いているとなれば、その営業マンの成績に関係なく給料を負担していることになります。給料を貰っているという事は、やるべき事が1日2日遅れても、生活を脅かす事態に陥ることはありません。営業マンならば、オールマイティーを理由にして他の業務をしていれば、売上を上げなくても生活は保証されている。そういう状態です。「忙しい」「時間がない」そう言い訳している社員がいる会社は深刻な状態だと思った方が良いのではないでしょうか。そんな言い訳が口から出ることこそ、真剣ではないんですよね。独立していれば、そんな言い訳は出来ないはず。そういった社員をどう見分けるか?それは、本人に聞いてみると良いですよ。「最近、営業活動はしてる?」どんな返答なのか気になりますね。