今回は、「サラリーマン」について考えたいと思います。ここで、サラリーマンの定義をしておきましょう。 企業に雇われている = サラリーマン最近では、「社内起業家になろう」とか、「自分が経営者のつもりで考えろ」という言葉を耳にします。経営者からすれば、給料をもらうだけのサラリーマンよりは、上記のような意識の高い社員が多く居てくれれば助かります。会社にぶら下がった社員が多く居るよりも、強い会社を作る事が出来るでしょう。ですが、この「意識を高める」というのが非常に難しいんですよね。企業には、「経営者のように」考えることができる人材は一人二人は居るものです。ですが、そんな人材でさえ経営者には及ばない。意識や行動までを経営者に近づけるのは、給料をもらっている以上、私は不可能な気がしてなりません。「そんなことはない!」と、お叱りを受けるかもしれませんが、私の目から見るとそれを感じてしまいますね。「サラリーマンが多く居る会社に未来はない」それが今回のテーマの結論です。これからの時代を生き残って行くのは、社員を「サラリーマン」から経営者意識に変える必要があると思います。会社にぶら下がるだけの社員ばかり居ては、経営者が理想とする働きが出来ないからです。経営者だけでは会社は動かせません。意識の高い社員が一心同体で動かなければならないのです。全ての社員を変えるのは現実的ではありません。ですが、より多くの社員の意識を変える取組みが必要になのは必須でしょう。本来なら、ここでどうやって教育すれば良いのかを考える必要がありますが、今回は教育がテーマではないのでまた別の機会に考える事にしましょう。では、サラリーマンが多く居る事の弊害を考えてみましょう。社内にサラリーマンが多く居ると、たくさんの弊害が考えられます。例えば、 ○ 仕事のスピードが遅くなる。 ○ コストが多く掛かる ○ 接客のレベルが落ちるもっともっとあるでしょうが、私が一番気にしているのは、「スピード」です。スピードとは、全てにおいてのスピードを言っています。行動を起こすまでのスピード、作業スピード、物事を成し遂げるスピードなどなど、全てにおいてのスピードです。サラリーマンのスピードと経営者のスピードでは、比べ物にならないくらいの差があります。厄介なことに、その差は、サラリーマンである以上、自分ではなかなか気付くことができません。「自分は常に経営者意識で考えている!」と思っている人材であっても、そのスピードは経営者の足元にも及びません。コスト意識や接客のレベルの向上までは、意識が高くなるにつれ気付く事ができますが、スピードの差に気付く社員はほとんど居ないのではないでしょうか。そこの差に気付ける社員は、より経営者に近づけるのだと思います。スピードは時間を作ります。またスピードは未来を作ります。「明日からこの戦略で営業活動を展開しよう」これがサラリーマンのスピードです。経営者は明日まで待てないのです。経営者は、今この瞬間からがスタートなのです。「今週は予定がいっぱいなので、来週に時間を作って取りかかろう」典型的なサラリーマンですね。御社でも、スピードアップを図ってみてはいかがでしょうか。