排出量はを決める要因は、前回の記事の通りです。おさらいしましょう。1、世帯数2、住民の協調性3、住民が感じる利便性でしたね。では具体的に、排出量を増やすにはどのような方法が考えられるでしょうか?上記の1〜3の要因でカテゴライズして、思いつくままに方法を挙げてみましょう。1、世帯数 1−1 チラシを配布する 1−2 回覧板を回す2、住民の協調性 2−1 他団体と連携する 2−2 住民に利益を還元する 2−3 具体的な利益及び利益で得られた恩恵の見える化3、住民が感じる利便性 3−1 月1回収を月2回の回収、あるいは毎週回収に変更 3−2 集積所回収から戸別回収、あるいはその両方のハイブリッド回収 3−3 団体へのサービスを惜しまず提供以上の方法が考えられます。他にもまだまだあるかもしれませんが、私が思いつくのは上記の方法でしょうか。「まだあるぞ!」という方はコメントいただければ嬉しいです。では順番に説明していきましょう。まず世帯数ですが、世帯数相応の排出量があるのかを調査しなければいけません。既存の回収先の世帯数はもちろん認識していますよね?もし認識されていない方は、市役所のホームページに町内別の世帯数が公表されているので、そちらを参考にされると良いと思います。世帯数が分れば、その世帯数に1世帯当たりの排出量を乗じたものがその地域の排出量になります。前回の記事でも書きましたが、だいたい1世帯当たり15kg〜20kgの排出量がありました。ですが、今は新聞を読まない家庭があるのも事実です。新聞のページ数が減っていて、雑誌なども読まれていないという傾向になるので、なかなか15kg〜20kgの排出量は難しくなってきています。今は10kgくらいと思っていると良いでしょう。排出量を決めるのは世帯数だけではありませんが、世帯数の割に排出量が少ないのは何とかしなければいけません。これは相手団体に任せるのではなく、御社が何とかしなければいけない問題です。その「何とかする」方法が上記の方法です。1−1 チラシを配布するこれはお決まりの方法ですよね。新規で決まった団体はもちろん、既存の団体にも効果的な方法です。問題は、チラシを配布する時期(タイミング)とエリアです。タイミングは、回収日の1週間前に配布するのが良いでしょう。回収する1週間前に全世帯に配布すると、忘れていた住民にアラートすることができます。さらには、面倒に感じている住民に啓発することも可能です。これはこれからも効果的な方法ではないでしょうか。配布エリアは、回収前に全世帯と、あとはエリアを絞ったチラシも効果的です。例えば、小さなマンションやハイツ。ワンルームマンションにも積極的にアプローチして協力してもらいましょう。戸建の家は比較的協力は得られやすいですが、小さなマンションやハイツ、ワンルームマンションになると、なかなか協力してもらいにくい。そこを協力してもらえるように持って行くのがチラシの効果なのです。1−2 回覧板を回すこれも有効な手段だと思います。毎月回覧板を回してもらうのは、それほど手間ではないでしょう。団体側としても、その行為が直接収益アップに繋がるからです。収益アップをアピールできれば、回覧板で協力してもらうことも可能だと思います。せっかく行っている集団回収も、廃棄量が少なければ意味がありません。集団回収は、地域で協力して行うもの。それをゴミとして出すか、チリ紙交換に出してしまうというのは避けたいところです。御社の既存の回収先も、それ相応の排出量があるのかを今一度調査されてはいかがでしょうか?(続く)